インタビュー

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やなせさんとわたし
越尾 正子
越尾 正子(こしお まさこ)
株式会社やなせスタジオ代表取締役。
1992年 有限会社やなせスタジオ入社。
やなせさんの秘書として20年以上にわたり作家活動に寄り添う。
目の前のことにひとつずつ丁寧に向き合う大切さを
やなせ先生から学びました。

やなせさんとの出会い

私が20代の頃にお茶を習っていた先生の妹弟子が暢さんでした。ある時、私が当時勤めていた会社を辞める話をしたら、暢さんに「うちに来ない?」と誘われたのが、やなせスタジオに入るきっかけです。
やなせ先生の第一印象は、とらえどころがなくて、霞を食べて生きているような方。でも長いことおそばにいると、実は世の中のことをしっかり見て、経営や将来のことまで考えている方でした。

食事にもユーモアを忘れない

亡くなる少し前に、やなせ先生が「お刺身のフライ」というのを考えたんです。文字通りお刺身をそのままフライにするんですが、私が作る度に「刺身をわざわざフライにするのは俺だけだろうな」って威張っていました(笑)。誰もやっていないことをしていることがうれしかったんでしょうね。

やなせさんから学んだこと

やなせ先生からは、目標に一足飛びで行くんじゃなくて、“目の前のことにひとつずつ丁寧に向き合う”大切さを学びました。一つひとつを片付けるうちに、次の展開ができてきて、結果全て良くなるのが、やなせ先生の生き方に繋がっています。そんな小さな積み重ねを大切にして、やなせ先生はアンパンマンに辿り着いたんだと思います。

「あんぱん」に寄せて

やなせ先生も暢さんも、人に笑ってもらえる、喜んでもらえるユーモアを日常生活の中に取り入れていたので、「あんぱん」にも、そうした部分がたくさん出てくるといいなと思っています。

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