物部川ってどんな川?

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香美市、香南市、南国市を流れる物部川は、四万十川、仁淀川と並ぶ、高知を代表する河川です。
やなせさんにとっても親しみのある物部川をご紹介します。


物部川とは?

物部川は、香美市の白髪山(標高1,770m)を水源とし、香美市・香南市・南国市を経て土佐湾へと注ぐ一級河川です。
延長71kmの流路には、紅葉の名所として知られるべふ峡や、「日本の滝100選」に選ばれた「轟(とどろ)の滝」といった景勝地があります。良質なアユ・アメゴ(アマゴ)などが泳ぐ川としても有名です。



物部川とやなせさん

物部川は、やなせさんが幼少期に、弟とウナギを獲ったりして遊んだ思い出の場所。生まれ故郷の香美市に提供したイメージキャラクターの中には、物部川と、そこに泳ぐアユがモチーフになった「物部アユちゃん」がいます。

写真提供:四国自然史科学研究センター

物部川と自然環境

流域面積のうち山地が約9割を占めており、四国地域では絶滅のおそれがあるツキノワグマやカモシカといった哺乳類をはじめ、多様な鳥類、昆虫類が生息しています。河口は四季を通して多くの鳥が飛来する、県内有数の野鳥観察スポットです。


物部川と暮らし

上流域は豊かな森林資源を生かした林業やユズ栽培、下流域は川の恵みを受けて早場米の生産が行われるほか、ショウガやニラなどの施設園芸が盛んです。また、物部川の豊かな水を利用して作られる「フラフ」や、農林業とともに発展し、400年以上の歴史を持つ「土佐打刃物」といった伝統工芸も受け継がれてきました。


物部川と観光

豊かな清流は、川遊びの絶好の舞台。
パックラフト、SUPといったリバーアクティビティが楽しめます。また流域には「轟の滝」や「大荒の滝」など美しい滝があるほか、キャンプ場も整備されています。


物部川とアユ

物部川では、天然アユを増やすべく、地元漁協が中心となって産卵場の整備などを行っています。その甲斐あって杉田ダムから下流は100%天然アユが泳ぐ川に。その質は、アユのおいしさを競う全国大会で、グランプリ(平成23年)と準グランプリ(平成26年)を受賞した折り紙付き! 物部川のアユはおいしいという評判が定着し、シーズンには全国から釣り人が集まります。

写真提供:物部川漁業協同組合


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